五行学説の中の「金」に該当する「秋」。
気温が少しずつ下がり、空気が乾燥する季節。暦的には立秋~立冬を指します。

秋は容平(ようへい)。農作物が実り、収穫の季節。
自然界の五気では「燥」、五味は「辛」そして人体では「肺」「鼻」「皮膚」「皮毛」「憂・悲」「鼻水」が関係しています。

この季節は、初めのうちは残暑が残り、冬に近づくにつれ、空気が乾燥してきます。皮膚の毛穴が閉じ、汗もかかなくなるので乾燥してきます。肺は乾燥に弱いので、風邪にかかりやすく、呼吸器疾患が悪化しやすく、咳や鼻水といった症状も出やすいのが特徴です。また、乾燥による便秘にもなりやすい季節です。

食べ物は、肺の陰液を補う食材を。生津、潤燥作用のあるものを多くとります。また、風邪気味かな?という時には辛味を取り入れ、活血作用と発汗作用で対処します。咳が出るときは、止咳作用のあるものや、収斂作用のある食材を選びます。

この季節は
早寝早起きし、心安らかに静かに過ごします。
悔んだり、妬んだり、憂いたり、悲しんだり、といった気持ちには、そっとフタをしておきましょう。