五行学説の中の「火」に該当する「夏」。暦的には立夏~立秋を指します。

夏は蕃秀(はんしゅう)。万物が勢いよく生長する季節。自然界の五気では「暑」、五味は「苦」そして人体では「心」「舌」「脈」「顔色」「喜」「汗」が関係しています。

この季節は、汗をかくことにより、気と津液(体の血液以外の液・水分)が消耗され夏バテしやすい。また、心気に負担がかかるため、精神がかき乱され不眠なども起きやすい。また、日本の夏は湿度も高いため、脾が弱り食欲減退し、疲労感が出やすく、じくじくした皮膚疾患にもなりやすい、などの特徴があります。

食べ物は、清熱、解暑、止渇作用のあるものを。
心の気が乱れやすいので、安神作用のあるものもとり、汗と共に津液と気が足りなくなるので、補気・生津作用のあるものもとります。
湿度が高い時は、祛湿・利湿作用の食材もプラスしましょう。

この季節は
少し遅く寝て、少し早く起きます。
体内の陽気を発散させ、気持ちを楽にしましょう。なるべく怒りは抑えて。